日本の中小企業マーケティングに、新しい風を吹き込みたいと考えて活動している、「集客革命プロデューサー」と申します。
はじめに、少し驚かれるかもしれませんが、あえてお伝えしたいことがあります。
もしあなたが、
「とにかく今よりもっと多くの客を集めたい」
「SNSでバズらせることこそが正解だ」
とお考えでこの記事を開かれたのでしたら、もしかすると、ここには期待されている答えはないかもしれません。
そっとページを閉じていただいた方が良い場合もあるでしょう。
なぜなら、私が掲げる使命は「集客の数をただ増やすこと」ではなく、究極的には「無理な集客活動を不要にする強い会社を作ること」にあるからです。
今の日本のビジネスシーンには、少し見直すべき「常識」が広がっているように感じてなりません。
「売上が上がらないのは、まだ知られていないからだ」
「露出さえ増やせば、問題は解決する」……。
もちろん、認知は大切です。
しかし、これらの言葉は時に、広告費を使うことへ誘導するための偏った見方であり、ある種の「思い込み」に過ぎない側面もあるのではないでしょうか。
現状を本気で変えたいと願い、真摯に向き合う経営者の方々に向けて、私が培ってきた思考のプロセスをすべて共有させていただければと思います。
これは、あなたの会社の、本来得られるはずの「利益」と、これから築くべき「未来」を確実なものにするための、真剣な取り組みの始まりなのです。
まずは、これまでの常識を少しだけ疑ってみませんか?
世の中の多くのコンサルタントは「もっと集客しましょう」と言います。
ですが、私はあえてその逆、「むやみな集客を見直すべきだ」と提案させてください。
【水平思考:常識の問い直し】
もし、商品の魅力がまだ磨ききれていない状態で、広告費という「カンフル剤」を使って無理やり人を集めていたとしたら、どうなるでしょうか。
あなたの商品やサービスが、お客様に「感動」を届けられないレベルのまま集客を強化したとします。
それが生むのは、残念ながら売上ではありません。
「期待外れ」という悪評や、クレームの種を広げてしまうリスクがあります。
これは、穴の空いたバケツ(未完成な商品・組織)に、水(新規客)を注ぎ続ける行為に似ています。
水はどんどん漏れ出し、床(市場の評判)を濡らし、あなたは水を注ぐ労働(広告費・労力)に疲弊してしまうだけではないでしょうか。
もし今、「広告の反応が悪い」と悩んでいるなら、それはチャンスかもしれません。
「誰も見ていない広告」にお金を払うのを止め、商品価値を根本から見直す好機だからです。
私が定義する理想の「集客」とは、「あなたの価値を深く理解し、高くても買いたいと願うファンだけを、最小限の労力で迎え入れること」です。
それ以外は、実は経営にとってノイズでしかないのかもしれません。
なぜ、ただ集客数を追うことが危険なのでしょうか。
ここで、プロの視点から因果関係を整理してみましょう。
感情論ではなく、客観的な数字に基づくお話です。
多くの中小企業は、自信のなさを「値下げ」でカバーしようとしがちです。
「他社より安くすれば人は来る」。確かに、人は来るでしょう。
ですが、そこに来るのは「あなたの会社の商品」が好きな客ではなく、「安い価格」が好きな客(バーゲンハンター)である可能性が高いのです。
ここから、避けるべき「負のスパイラル」が始まってしまいます。
安売りで集客する(利益率の低下)
質の悪い客が集まる(要求が多い、リピートしない、クレーム増)
現場が疲弊する(対応に追われ、サービスの質が落ちる)
既存の優良顧客が離れる(質の低下に失望する)
さらに売上が落ち、また安売り集客に頼る
この悪循環こそが、多くの中小企業が苦境に立たされる大きな原因となっています。
私がコンサルティングの現場で重視するのは、クリック率などの表面的な数字ではありません。
見るべきは「成約後の利益率」と「LTV(顧客生涯価値)」です。
たとえ反応が良くても、冷やかし客ばかり集める広告は、かえって経営を圧迫する「重荷」でしかありません。
「売上」という目先の数字に酔わず、「利益」という会社を育てる栄養をしっかり摂る必要があります。
では、どうすればこの状況から抜け出せるのでしょうか? 答えはシンプルです。
大手企業は「数」で勝負ができます。
しかし、我々中小企業は「質」と「接近戦」でしか勝機を見出せません。
ステップ①:顧客を「絞り込む」勇気を持つ
「誰でもいいから来てほしい」という看板を外してみましょう。
「〇〇な悩みを持ち、〇〇円払ってでも真剣に解決したい人以外はお断り」というスタンスを持つのです。
ターゲットを極限まで絞り込むことで、そのメッセージは、届けたい相手の心に深く刺さるようになります。
ステップ②:商品価値の再定義(リブランディング)
SNSのアルゴリズムを気にする時間があるなら、商品の価値を磨くことに使いましょう。
単に「モノ」を売るのではなく、「体験」や、その先にある「変化(トランスフォーメーション)」を売るのです。
例えば、ただの「整体」としてではなく、「手術を宣告された腰痛を、手技だけでゴルフができるまで回復させるプログラム」として打ち出すようなイメージです。
ステップ③:価格を上げ、利益率を確保する
価値を再定義できたら、思い切って価格を見直してください。
「高すぎる」と離れる客は、最初からあなたの本当のお客様ではないのかもしれません。
価格は、優良顧客を選別する大切な「フィルター」の役割も果たします。
たとえ広告費を半分にしても、客単価と利益率が上がれば、手元に残る利益を倍にすることも可能です。
これこそが、私が提唱する「高利益体質」への転換です。
私が目指す変革。それは、日本中の経営者がスマホを握りしめて「フォロワー数」や「いいね数」に一喜一憂する日々を終わらせることです。
集客とは、本来「呼吸」のようなものであるべきです。
健康な肉体(魅力的な商品・組織)があれば、意識せずとも自然と行えます。
不健康な状態のまま、無理やり酸素ボンベ(過度な広告)をつけるから苦しくなるのです。
経営者の皆様、どうか本来の目的を思い出してください。
あなたは、SNSの更新をするために社長になったわけではないはずです。
自社のサービスで顧客の人生を変え、社員を幸せにし、社会に貢献するためにそこにいるのではないでしょうか。
今こそ、「集客中毒」から抜け出す時です。
私と共に、利益という果実を確実に収穫する「本質的な経営」へと舵を切っていきませんか。
【編集後記:次なる一手】
この記事を読み、もし胸に痛みを感じたなら、それはまだ間に合う証拠です。
あなたの「経営者としての魂」が、現状に満足していないからです。
もし、「自分の商品の真の価値(売り)」が何なのか、自分自身でも言語化できていないと感じたなら、ぜひ私に相談してください。
まずは、あなたのビジネスが「誰の、どんな未来を作るものなのか」。
それをたった一言で言い表すところから始めましょう。
それが定まれば、集客の悩みは霧のように晴れていくはずです。