得を追いかけるほど、得が遠のく理由とは?
【更新日】 2024年11月9日(土) 集客に必要な知識 コト売り思考
得を追いかけるほど、得が遠のく理由とは?
事業を経営するにあたり、「得」を追求する姿勢は、利益や効率を重視する思考の延長といえます。

しかし、この「得」だけを追い求めることが、実際には損失を引き寄せてしまうことがあるのです。

「損得で生きる」という考え方が、事業成長の妨げとなるケースが多く見受けられます。

今回は、「損得」の概念がどのようにビジネスに影響を与えるか、そして本当に必要な視点について掘り下げていきます。
 

1. 損を恐れるとビジネスの視点が狭まる理由

1.1 本質を見失うリスク

損を避けるあまり、経営者が短期的な視点にとらわれると、事業の本質や方向性が見えなくなることがあります。

たとえば、
値下げや割引戦略に走ることで顧客数が一時的に増加することはあっても、企業としての価値や信頼を高めることにはなりません。

長期的に見れば、目先の利益よりも「お客様にとっての価値」を重視することが結果的に安定した利益につながるのです。

 

1.2 長期的な視点が欠ける影響

短期的な利益を追い求めると、企業の持続可能な成長を妨げる可能性があります。


例えば、
低コストの素材を使用して製品を安価に提供することで一時的に売上が増加しても、その品質が低ければお客様の満足度は下がり、リピート購入が期待できません。

安易なコスト削減は、お客様からの信頼を損ねるだけでなく、あなたのブランドイメージを低下させるリスクもあります。

長期的な視点を持つことで、お客様が求める価値に応え、信頼関係を築くことができるでしょう。

 

1.3 自己中心的な行動がもたらす結果

損得勘定ばかりに囚われると、事業の視点が自己中心的になりがちです。

これは、お客様の視点を無視して、利益のみを優先する行動につながることがあります。


たとえば、
お客様サポートの質を下げてコストを削減した場合、一時的な利益が生まれるかもしれませんが、お客様は不満を抱き、ブランドに対する評価が低下することは避けられません。

逆に、お客様の満足度を重視した対応は長期的な信頼関係の構築につながり、その結果、安定した売上につながります。

 

2. 得を追いかけると「損」を呼び寄せるパターン

2.1 短期的な利益優先の落とし穴

短期的な利益を優先する経営者は、すぐに結果が見える戦略を好む傾向があります。

しかし、目先の利益にこだわると、事業全体の成長が停滞しがちです。

例えば、
広告費を減らしマーケティング投資を抑えると、即座にコスト削減につながりますが、認知度が下がり、長期的には売上が減少するリスクが高まります。

ただ、広告費をかけないことが、売上が伸びないということではないので、ご注意ください。

広告費をかけるよりも、もっと大切な取り組みについては、これまでたくさんお伝えしてきました。

これまでのブログもチェックして見てください。

要は、持続的な成長を目指すならば、短期的な利益に惑わされず、お客様のニーズに応じた価値あるサービスを提供し続ける姿勢が大切であることをよくご理解いただきたいところです。

 

2.2 お客様への影響と信頼の失墜

得を優先して自己利益だけを追求すると、お客様が受ける印象も大きく変わります。

お客様は常に企業の行動や姿勢を敏感に感じ取っているため、信頼を損ねる行動が少しでもあれば、その印象は長く残ります。


例えば、
過剰な宣伝や誇張広告などで一時的な売上を上げようとすると、次第にお客様からの信頼が薄れ、リピートにつながらなくなることは、想像することは難しくないと思います。

信頼を築くためには、正直で透明性のある情報提供を心がけることが重要です。

ぜひ、この信頼構築に向けた取り組みに、知恵を絞っていきたいところです。

 

2.3 ブランド価値の低下を招く行動

短期的な利益を求めるあまり、ブランドの価値を守ることを怠ると、結果的に企業の競争力が低下します。


例えば、
急な値引きやキャンペーンばかりに依存してしまうと、ブランドの格が下がり「安売りのイメージ」が定着してしまいます。

これでは、長期的な信頼関係を築くのは難しいでしょう。

ブランド価値を高めるためには、価格だけでなく「お客様に提供できる価値」を伝え続けることが重要です。


 

3. 「得を求めない」思考がもたらすメリット

3.1 お客様に対する真摯な姿勢

「得を求めない」姿勢は、お客様に対して真摯な対応を示す重要な要素です。

損得勘定を超えたサービスを提供することで、お客様からの信頼が深まります。

例えば、
お問い合わせに対して時間をかけて丁寧に対応する姿勢を見せると、お客様は「このお店は自分を大切にしてくれている」と感じ、好印象を持つことにつながりやすくなります。

長期的な信頼関係は、短期的な利益以上の価値を生むようになるため、ぜひ再認識してください。

 

3.2 長期的な信頼関係の構築

「得を求めない」姿勢がもたらすもう一つのメリットは、長期的な信頼関係の構築です。

利益を求めず、誠実なサービスを提供することで、お客様はリピートしやすくなり、自然と継続的な関係が築かれます。

信頼に基づいた関係は、口コミや紹介にもつながり、結果として新たなお客様を引き寄せる力になります。

お客様の信頼を土台にしたビジネスの成長は、堅実かつ持続的なものです。

 

3.3 結果として生まれるビジネスの安定性

短期的な「得」を追い求めるのではなく、誠実で安定した対応を続けることで、ビジネス自体の安定性が向上します。

お客様にとっても安心して取引できる企業として評価され、取引が途切れることなく続くでしょう。

得を求めない姿勢がもたらす結果は、最終的に売上アップや事業の成長につながるのです。


 

まとめ

事業を成功に導くには、「得を追わない」姿勢が重要であることを理解することが肝心です。

お客様に誠実な対応をすることで、長期的な信頼関係を築き、その結果として得られるビジネスの安定性は非常に価値のあるものです。

この視点を持ち続けることで、企業は成長し続ける基盤を築けます。

事業において「損得を超えた視点」を意識し、成長と信頼の軸をしっかりと据えた事業運営を心がけてまいりましょう。






最後に

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